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志村志保子「女の子の食卓」1巻 感想

投稿日:2014年5月13日 更新日:

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好きな漫画はいくつかありますが、
毎回、食べ物がモチーフとなってるショートストーリー、
志村志保子さんの「女の子の食卓」。
これを最初に読んだときはちょっと衝撃でした。
雑誌で読んでからみるみるハマってコミックを少しずつ
集めてるとこです。

 

1巻はどの話も秀逸で美味しそう!

特に食べたいのはバジリコ・スパかな。
恥ずかしながら、この漫画でマカロンというお菓子を知りました(*_*;
「女の子の食卓」の醍醐味は後半部分のどんでん返しですね。
ネタバレになりますが、
ライ麦パンの回では、主人公が気になってた同じアパートの青年が
家賃滞納、ゴミを残したまま引っ越しをしたところが衝撃。
(実はいい人と思ったら、悪い人だった)
さらに主人公は元・ひきこもりだった、の2点。
サプライズを二つも用意してたか~、てな感じで。

マスタードの話

泣き虫の主人公が知り合いのおねーさんにマスタードをもらい、
忘れ物をしたので、取りに行くとおねーさんは彼氏と最中だったと。
これは思春期の子にはキツイな~(思春期じゃなくてもキツイけど)
憧れのおねーさんのそういう女の部分ってあんまし見たくないかも~
主人公(小学生)のモノローグがなんか大人っぽい。
「マスタードを食べれる頃には私もきっと男の人から泣かされる」
=大人の女性になって男性と関係を持つようになる
普通の小学生だったら「げ!おねーさん、あんな男の人とイヤラシイ事を…」と
引いてしまいそうですけどね…(;´∀`)(まぁ主人公も引いてたけどさ)
またおねーさんの彼氏が怖そうなタイプ、貧乏そうな部屋、
邪魔者(主人公)が部屋を出たら速攻…ってのがなんかリアル。
これって彼氏が好青年で、おねーさんを大切にしてる感じじゃダメなんだよね。
彼氏が怖そうなタイプ→おねーさんはなんとなく苦労してそう、ってとこが
「男の人に泣かされる」の二重の意味を持ってるような気がしました。[ad#ad1]

都会の子からもらったマカロン

最後、都会の子からもらったマカロンを主人公が
ぎゅっと握って壊してしまうのですが、
「あのお菓子は美味しくてきれいで壊れやすい、と知ってます」
というモノローグ。
これはマカロンも壊れてるけど、
都会の子との友情も壊れちゃったよ、それが残念だった、
と言いたいのかなと思いました。
主人公の回想部分に都会の子が出てたから
壊れやすい=都会の子? とも思ったんですが、
都会の子はこれしきの事で壊れるタイプではないと思うので
(実際にクラスの別の友達と仲良くなっていた様子)
まぁ壊れたと思ったのは友情の方かな、と勝手に解釈。
でも最後に会えなくてもマカロンを置いて行ってくれるなんて
都会の子、普通にいい子だよねー(マカロンってそれなりに高いぞ)

バジリコ・スパ

主人公が高校退学になり、
人生の絶望の頂点にいた時に励ましてくれたおばさん。
今度はそのおばさんが離婚し、子供とも離れて人生の絶望。
その時に主人公が恩返しのようにバジリコ・スパを
食べようと誘う所がいいですね~
家族ではなく他人なんだけど家族以上にあたたかいとゆーか…
人生の絶望にいる方がベンチに座り込んでて
声をかけられるシーンが印象的です。
おばさんが離婚した原因はわかりませんが、
娘が父親の方についていったのは、かなりショックだよなぁ…
おばさんはきっと暖かい気持ちを持った人なんだけど
しゃべり口調が淡々としてて少し冷淡に見えるから
誤解されやすいんだと思います。
少なくとも、実の娘にはおばさんの本質が伝わらなかった、
主人公だけがおばさんと心を通わせたんでしょうね。

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