矢沢あい先生の大人気漫画『NANA』。
特に登場人物が魅力的なんですよね。
NANAの最初から登場している金髪タテロールの美里ちゃんは
物語の中でも重要人物になってきます。
今回は上原美里（通称：美里ちゃん）について、セリフを交えながら深堀していきます。
目次
『上原美里』は偽名だった
まず最初に『上原美里』というのは偽名です。
本当の名前は都築舞で、ブラストの追っかけをしたときから
美里ちゃんは自分を『上原美里』と名乗っていました。
本当の『上原美里』は大阪にいるナナの異父妹です。
↑ナナの異父妹・上原美里。大阪のお好み焼き屋の娘。
美里ちゃん（本名：都築舞）の祖父は地元では裕福な社長・都築さん（通称：源さん）で
ナナの祖母・美幸とは愛人関係でした。（美幸の小料理屋のお金を工面したのも源さん？）
美里ちゃん（舞）は死んだ祖父の日記からナナに興味を持ち、
ナナを調べるうちに妹（上原美里）の存在も知ります。
ブラストの追っかけをすると同時に、ナナの秘密を知ってる優越感もあり
ナナの妹の名前『上原美里』を名乗るようになったようです。
美里ちゃんは家や学校でも自分の居場所がなく、
ブラストの追っかけ仲間からも『抜け駆けをするな』といじめられていたようで
『上原美里』と名乗る事で、自分を保っていたようですね。
ヤスは美里ちゃんの偽名にいち早く気づいていましたが、
あまり問い詰める事なく、スルーしています。
美里ちゃんのナナへの想いは犯罪級なのか？
↑会社の面接の為に髪を黒にしてボブヘアーになった美里ちゃん
美里ちゃんはブラストが東京でライブをする度に上京してきています。
ナナがレンとの事をスクープされたときも東京に飛んできて、
ブラストがかくまわれているホテルの部屋に自分も宿泊をして
『なんでも申しつけ下さい』と自由に動けなくなったメンバー達の
サポートに徹していて、単なるバンドのファンというレベルを超えていますね。
（そもそも上京してくるときは707号室に泊まってるしね）
美里ちゃんは殺人に関係ある？
美里ちゃんが実家の部屋にいるシーンでは
ブラストに関する資料ファイルがズラッと並べられていました。
好きな物はとことん調べ尽す美里ちゃんのコレクションはストーカーに近いものを感じました。
ナナの結婚ニュースの新聞記事を丁寧に貼ってるときに
ストーカー殺人のニュースが飛び込みます。
『殺人犯の部屋から大量の写真やビデオが見つかった』というアナウンスの途中で
美里ちゃんは思わずTVを消します。
おそらくそのストーカー犯と自分を重ね合わせてしまったのでしょう。
その時の美里ちゃんのセリフでこのようなものがありました。
美里「好きなものを大切にする為には我慢が必要なのに、
どうして神様は人間を好きなものに程我慢が出来ないように作られたんでしょうか」
高校を辞めて上京し、ブラストのマネージャーになる
美里ちゃんはブラストのマネージャーになるために
高校をやめて上京して四海の社員になります。
ハチに真っ先に上京した事を伝えた美里ちゃんはジャクソンで
ハチと待ち合わせをします。（当時、ハチはタクミと新婚生活中）
美里ちゃんがブラストのお世話係になった事を聞いたハチは
美里の行動力に感心して
ハチ「ナナ達も喜んでるでしょ？」
美里「喜んでもらえるかはわかりませんが…」
と不安そうに表情を曇らせます。
おそらく美里ちゃんは自分の行き過ぎた行動力をナナ達が
喜んで受け入れてくれるか不安だったのでしょうね。
結果的にナナやブラストメンバー達は
美里ちゃんがマネージャーになった事を喜び、
美里ちゃんはブラストのマネージャーとして生きる事が生きがいになります。
四海の社長の愛人になった？！
↑見るからに悪そうな四海の社長・金本
ブラストのマネージャーになった美里はナナ専用の付き人になります。
四海の社長がナナのドラマやバラエティ出演をすすめようとしているとき
美里は社長に言います。
美里「ナナさんはあまりドラマには興味ないようで…」
社長「ばかやろう。それをやる気にさせるのがマネージャーの仕事だろ」
でもその後、シンが大麻で逮捕されて、
ナナがソロデビューをするように社長からすすめられたとき
突然の提案に戸惑うナナに美里は、堂々と助言をします。
美里「ナナさん、今すぐお返事する必要はないですよ」
社長「もちろんだよ、ナナ。一晩ゆっくり考えろ」
一晩は全然ゆっくりではありませんが、
前回は美里の言葉を突っぱねた社長が、今回は少し譲歩しているのがわかります。
これは美里の主張がある程度、通るようになった事を表しています。
なぜこのような事になったのか？
それはおそらく美里と社長が愛人関係になったからだと思います。
美里と社長が愛人関係だと考えられる理由
マネージャー・瞬ちゃんのセリフ
シンとマネージャーの瞬ちゃんが車の中で話すシーン。
瞬「ヤスもノブも寮の女にちゃっかり手を出してんじゃん。全然真面目じゃないよ」
シンは冗談めかして言います。
シン「じゃ僕も美里ちゃんとデキちゃおうかな。隣の部屋だし」
瞬「何言ってんだ！社長に殺されるぞ！」
シン「え…何それ。なんで社長？」
瞬ちゃんは明らかに動揺しつつごまかします。
ノブの彼女・百合のセリフ
寮の中で百合が美雨に噂話を始めます。
百合「聞きました？美里のこと。社長とデキてるらしいですよ。やりますね、あの子も。
杉村も言ってたし間違いないですよ」
杉村は百合のマネージャーで、社長とも近い距離にいるので
おそらく美里愛人説は本当なのでしょう。
きわめつけは夜中の呼び出し
寮でブラストメンバー達と麻雀大会をする美里。
その時に美里の携帯に着信が入ります。
美里の携帯画面には『金本』と社長の名前が。
ナナ「ワン切り？男？」ニヤニヤするナナ。
美里「事務所からの呼び出しですよ。行かなくちゃ」
シン「こんな時間から？（夜中）」
何かを察したヤスが美里に提言します。
ヤス「いくら仕事でも理不尽は要求には抗議した方がいいぞ？」
美里「ご心配には及びませんよ。美里はナナさんとブラストを守るためなら、
どんな無理な仕事だってする覚悟ですから」
このときに美里ちゃんの顔と背景は濁っており、
確実に汚れ仕事をしている雰囲気を醸し出していました。
おそらく美里ちゃんはナナが事務所の言いなりにならないで済むように
自分が社長の愛人になる事で、ナナを守っているのではないでしょうか。
自分の発言権が強くなれば、ブラストやナナを守る事ができる。
ずっと前からブラストを崇拝している美里ちゃんなら、ナナのために
自分を犠牲にした行動を取りかねません。
未来編の美里はシンの〇〇
↑未来編のシン
未来編にも美里ちゃんは出てきます。
シンは連ドラの主演をするほどの人気俳優になっていて、
美里ちゃんはシンのマネージャーをしているようです。
車の中でシンがヤスと話すシーン
シン「美里ちゃんは僕より忙しいし。遠慮なくスケジュールを詰め込む所は銀ちゃん以上だけど」
ヤス「ははっ。そいつは頼もしいな」
元々、音楽業界に詳しかった美里ちゃんはマネージャーとしても
有能に仕事をしているようですね。
最初に美里ちゃんが四海に入社したときに美雨や百合からは
『（マネージャーとして）使い物にならなければ、売り飛ばされるよ』と
脅されていたので、必死に仕事を頑張ったのでしょう。
美里ちゃんは社長の愛人にはなってしまいましたが、
A〇の仕事はしていないようで安心しました(^^;
ナナが失踪してからはおそらく美里ちゃんは生きがいを見失ったと思いますが、
シンのマネージャーとして生きる術を見つけたのでしょうね。
さいごに
今回は上原美里（本名：都築舞）について語りました。
元々、ただのブラストの追っかけの1人だったのにも関わらず
最終的にはマネージャーにまで上り詰めてるのはさすがですね。
未来編の美里ちゃんの容貌は見た事がないので、見てみたいです★
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